「U.N.オーエンは彼女なのか?」ボーカルアレンジ厳選まとめ Vol.7
前回の「U.N.オーエンは彼女なのか?」ボーカルアレンジ紹介では、SOUND HOLICの「Grip & Break down !!」をご紹介した。今回は、森羅万象の名曲「悪戯センセーション」をピックアップしたい。
悪戯センセーション
森羅万象はkaztora氏を中心に活動する音楽サークルである。オリジナル楽曲も手掛けているが、特に東方Projectのアレンジ楽曲で知名度が高い。この楽曲「悪戯センセーション」は、2017年にリリースされた同名のアルバムに収録されている。kaztora氏がアレンジを手掛け、ticat氏が作詞を担当。ボーカルはあやぽんず*氏とあよ氏が担当しており、二人の掛け合いが楽曲の大きな特徴となっている。
デジタルでポップなピコピコサウンドと、明るくかわいらしいボイスの掛け合いが特色のこの楽曲では、「U.N.オーエンは彼女なのか?」と「亡き王女の為のセプテット」の二曲の原曲がうまく融合している。特にセリフパートでは、あやぽんず*氏とあよ氏の可愛さが全面に出ていて、聴きどころとなっている。曲中で描かれる喧嘩のシーンもどこか可愛らしく、最後の仲直りの部分では、レミリアとフランドールの姉妹愛がうまく表現されている。原曲の組み合わせが示す通り、いわゆる「レミフラ」がテーマになった楽曲の代表例で、まさにレミリアとフランドールのキャラソングといった構成になっている。あやぽんず*氏がレミリア役、あよ氏がフランドール役として歌いわけがされている点も、ファンから高く評価されているようだ。
また、音楽ゲームアプリ「東方ダンマクカグラ」でもプレイが可能だったためか、多くのファンから愛され、知名度の高い楽曲となっている。YouTubeの公式MVは、1600万回を超える再生回数を誇る。
kaztora氏のアレンジは、二つの原曲を絶妙に組み合わせ、新たな魅力を引き出すことに成功している。あやぽんず*氏とあよ氏のボーカルも、それぞれの声質の魅力を活かしながらも、互いの歌が絡み合い、新しい化学反応を生んでいる。リスナーを魅了する中毒性のある楽曲であり、一度聴いたら忘れられない楽曲の一つだ。
総じて、「悪戯センセーション」は、音楽的にも歌詞的にも、森羅万象の代表的なカワイイ系楽曲と言える。ボーカルの掛け合いも聴いていて楽しい要素で、一度にあやぽんず*氏とあよ氏の歌声が楽しめる贅沢な楽曲だ。森羅万象の魅力が詰まった一曲として、東方アレンジファンにとどまらず、多くの人が楽しめる作品ではないだろうか。
以上、「悪戯センセーション」の解説と紹介でした。読者のみなさまにはこの楽曲が持つ中毒性を、ぜひ一度体感していただきたい。そのキャッチーなメロディと歌詞、そしてあやぽんず*氏とあよ氏の魅力的なボイスに、きっと感動を覚えることだろう!