「ネクロファンタジア」ボーカルアレンジ厳選まとめ Vol.9
「ネクロファンタジア」のボーカルアレンジ特集、第9回目をお届けする。今回は、SOUND HOLICの「Draw the line」をご紹介。SOUND HOLICは、「映像音楽エンターテイメント集団」と称され、数多くのアレンジャーと歌い手から成る同人音楽サークルである。その音楽スタイルは幅広く、ユーロビートからポップス・ロック・電波曲まで、多岐に渡っている。
Draw the line
「Draw the line」は、2009年に頒布された「東方妖々夢」オンリーアルバム「Phantom Dreamer」に収録された。この楽曲のアレンジと歌唱は、709sec.氏(読み方はナナマルキューセック)によるもので、作詞はBlue E氏が手掛けている。709sec.氏は、ほぼすべての楽曲で全英詩のロックジャンルを採用し、SOUND HOLICのアルバムでは生音系・ロック担当として数多くの楽曲を制作し続けている。
「Draw the line」は、ネクロファンタジアの希少な男性ボーカルアレンジで、「妖々跋扈 ~ Who done it!」と「ネクロファンタジア」の2曲を原曲としている。このアレンジは、709sec.氏らしいクールで力強いロックナンバーとして、その存在感を放つ。709sec.氏が手掛けるその他多数の楽曲と同様に、歌詞は全英詩で綴られ、情熱的ながら優しげな歌声と相まって、楽曲の情感を豊かに表現している。
この楽曲には公式のアニメーション映像も存在しており、リリースから14年ほどが経過してもなお、高いクオリティを感じられる映像となっている。内容は2Pカラーの博麗霊夢と八雲紫が壮絶なバトルを繰り広げるもので、当時まるで本当のアニメのようにワクワクしたことを覚えている。現在でも、SOUND HOLIC公式YouTubeチャンネルでアニメーションを鑑賞することが可能だ。この公式動画はなぜか240pとなっているのだが、レトロな画質がまた懐かしい雰囲気を思い出させてくれる。(本当のところは、当時の映像ももう少し高画質だったように思う。)
以上、本記事では、SOUND HOLICの「Draw the line」を紹介した。この楽曲は、数あるネクロファンタジアアレンジの中でも特別な一曲だ。ロックが好きな方や男性ボーカルアレンジに興味のある方は、是非この機会に「Draw the line」を堪能してほしい。SOUND HOLICの公式YouTubeチャンネルで、240pのアニメーションを楽しんでみてはいかがだろうか。